よくある質問と回答(ミニトマト編)
更新日:2025年3月19日
このページでは、よくご質問をいただく内容と、その回答を掲載しています。ミニトマトの新規就農に興味のある方は参考としてください。1.研修期間について
Q1:新規就農に必要な研修期間はどれくらいですか。
Q2:4月までに新ひだか町への引っ越しが間に合いません。
Q3:出産又は育児などにより、配偶者の研修を4月に開始することが難しいです。
Q4:研修中に出産する場合はどうなりますか。
Q5:研修していない期間は研修費が支給されますか。
2.研修中の住宅について
Q6:新規就農等促進対策住宅について詳しく教えてください。
Q7:研修地と新規就農等促進対策住宅の距離感について教えてください。
Q8:研修が終わっても新規就農等促進対策住宅に住み続けることはできますか。
3.就農時の住環境について
Q9:就農地の近くに住むことはできますか。
4.新ひだか町の気候や降雪状況
Q10:夏の気温はどの程度ですか。
Q11:冬の気温はどの程度ですか。
Q12:冬期間の積雪はどの程度ですか。
5.生活環境
Q13:保育施設や幼稚園などの教育施設はどの程度ありますか。
Q14:医療機関はどの程度ありますか。
Q15:お店が少ないなど日用品の買い物で困る事はありますか。
Q16:新規就農等促進対策住宅から静内市街地までの所要時間を教えてください。
6.農地、農機具の確保について
Q17:就農地は自分で探さなければなりませんか。
Q18:どのような農地を探してもらえるのですか。
Q19:農地の価格相場について教えてください。
Q20:農業機械は何を揃えればよいでしょうか。
Q21:農業機械を中古で買うことはできますか。
7.自己資金の準備について
Q22:自己資金はいくら用意すればよいですか。
Q23:どのような基準で500万円という金額になっていますか。
Q24:先輩新規就農者は自己資金をどのように確保していますか。
8.収益体制
Q25:収穫したミニトマトはどこに販売すればよいですか。
Q26:出荷するミニトマトの品種は決められていますか。
Q27:品種を統一する理由は何ですか。
9.ミニトマト以外の作物
Q28:新規就農対策の対象はミニトマト以外にありますか。
Q29:対象が限定されているのはなぜですか。
Q30:対象以外の作物で研修を受けることはできますか。
Q31:対象以外の作物を生産している農家はいますか。
10.冬期間の作業状況(冬でも作物を作れるの?)
Q32:冬でもビニールハウスを使うことはできますか。
Q33:冬期間の栽培は可能ですか。
11.初期投資費用について(あくまでも目安です)
Q34:就農時の規模はどの程度を計画すればよいですか。
Q35:初期投資費用はいくら必要となりますか。
Q36:自己負担額3,000万円はどのように準備すればよいですか。
Q37:初期投資についてもっと詳しく知りたい場合はどうすればよいですか。
12.おおよその収入(あくまでも目安です)
Q38:新ひだか町で栽培されている作型を教えてください。
Q39:それぞれの作型における収入がどの程度見込まれるのか教えてください。
Q1:新規就農に必要な研修期間はどれくらいですか。
研修期間は、4月から研修を開始して翌翌年3月までの2年間を見込んでいますが、諸事情により4月から研修を開始できない場合は、年度の途中からでも受入できる場合がありますので、ご相談ください。
4月以降からでも研修開始することができますが、栽培技術の習得期間が短くなりますので、遅くても6月1日から研修を開始できるよう準備をしてください。
配偶者の方については、落ち着いてから研修開始することも可能です。
Q4:研修中に出産する場合はどうなりますか。
研修を休止することになります(休止期間は要相談)。
Q5:研修していない期間は研修費が支給されますか。
研修していない期間は研修費が支給されません。また、研修の終期は変わらず、翌翌年の3月までとなります。例えば6月から研修開始した場合の研修期間は、22か月間となります。
Q6:新規就農等促進対策住宅について詳しく教えてください。
静内市街地に4戸、静内田原地区に2戸、三石豊岡地区に4戸あります。研修中は無料で入居できますが、住宅が満室の場合は民間アパートに入居することになります。民間アパートに入居する場合は、住宅補助2万円/月を支給します。
Q7:研修地と新規就農等促進対策住宅の距離感について教えてください。
静内市街地の住宅から静内ハウス団地までは、車で10分程度です。
田原地区の住宅から静内ハウス団地までは、車で5分程度です。
豊岡地区の住宅から静内ハウス団地までは、車で40分程度です。
Q8:研修が終わっても新規就農等促進対策住宅に住み続けることはできますか。
研修終了後においても5年間は、有料(約1万円/月)で入居することができます。
Q9:就農地の近くに住むことはできますか。
住宅と就農地が隣接しているのが理想ですが、最近の傾向としては、就農後は新規就農等促進対策住宅又は入居中の民間アパートから就農地に通いながら、就農地近辺の中古住宅を探して、数年後に購入するケースが多いです。
Q10:夏の気温はどの程度ですか。
最高気温が30度以上になる日は数日程度です。
Q11:冬の気温はどの程度ですか。
最低気温がマイナス15度以下になる日は数日程度です。
Q12:冬期間の積雪はどの程度ですか。
雪は降りますが、多い日でも30cm程度です。通常は降雪量が少なく、冬期間でも国道ではアスファルトが露出しています。車の運転もしやすく、自宅等の除雪作業も週に数日程度です。
Q13:保育施設や幼稚園などの教育施設はどの程度ありますか。
保育所等は充実しております。詳しくはこちらをご参照ください。
Q14:医療機関はどの程度ありますか。
総合病院のほか、多くの専門科があります。詳しくはこちらをご参照ください。
なお、産婦人科はありません。(苫小牧市・浦河町での出産・通院となります)
Q15:お店が少ないなど日用品の買い物で困る事はありますか。
静内市街地の商店等は、各種チェーン店(スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、衣料品店、飲食店など)が出店しており、日常の買い物には不自由はありません。
Q16:新規就農等促進対策住宅から静内市街地までの所要時間を教えてください。
田原地区の住宅から静内市街地までは、車で15分程度です。
豊岡地区の住宅から静内市街地までは、車で35分程度です。
Q17:就農地は自分で探さなければなりませんか。
就農地については、農協で候補地をいくつかあっせんいたします。研修中に選定し、3年目の4月からすぐに営農が開始できるスケジュールになっています。
Q18:どのような農地を探してもらえるのですか。
当町は日本一の軽種馬産地であることから、農地の大半は牧草地となっています。一般的には、約2haの牧草地を購入又は賃貸借し、そこにビニールハウスを新設して、営農することとなります。
Q19:農地の価格相場について教えてください。
農地の購入価格は、2haで400万円から800万円(場所や条件によって金額に幅があります)程度で、賃貸借価格は2haで年間10万円から20万円程度となっています。
最近は、購入が多い傾向にありますが、農地所有者の意向により、賃貸借には了承を得られても、売買(購入)に応じてもらえない場合もあります。
Q20:農業機械は何を揃えればよいでしょうか。
トラクター、フロントローダー、ロータリー、管理機、モア、マルチスプレーヤーなどの導入が必要です。
Q21:農業機械を中古で買うことはできますか。
機械については、中古で導入することも可能です。地元に農協系列の機械センターもあるので、そこから購入するケースが多いです。その外にも、いくつか購入ルートがあります。
Q22:自己資金はいくら用意すればよいですか。
研修生として当町で受入する際の自己資金については、「就農時(研修開始時ではありません)までに500万円程度を確保できる方」としています。
Q23:どのような基準で500万円という金額になっていますか。
これまでの先輩新規就農者の経験を踏まえて基準を設けています。就農初年度に収入を得る(入金)までの生活費、保険料・税金、毎年の運転資金等が自己資金として必要になります。
Q24:先輩新規就農者は自己資金をどのように確保していますか。
研修中に町研修費19万円/月(夫婦の場合)と国の支援である就農準備資金300万円/年(夫婦の場合)が受給できると想定した場合ですが、研修中の生活費は町研修費で賄い、就農準備資金600万円(300万円/年×2年間)を貯金しておくことで、自己資金の要件をクリアできます。
Q25:収穫したミニトマトはどこに販売すればよいですか。
収穫したミニトマトは、基本的に全部、農協に出荷することになります。農協でサイズ別に機械で仕分け、箱詰めまでして、各市場に出荷することになるので、販売先を心配することはありません。就農後は生産者として、品質の良いものをたくさん収穫することに専念してもらうことになります。
Q26:出荷するミニトマトの品種は決められていますか。
約50戸の生産者が「太陽の瞳」というブランド名で出荷することになっているので、ミニトマトの品種は、「キャロル10」という品種に統一されています。
ちなみに、家庭菜園で「他の野菜は失敗してもミニトマトは収穫できた」という例を多く聞きますが、ミニトマトは元々生命力が強く、他の野菜と比較して病気にも強い傾向にあります。多少の失敗では収穫量が大幅に減少することはないので、新規就農に適した作物だと言えます。
Q27:品種を統一する理由は何ですか。
同じ品種を皆で生産して、産地として出荷量を確保することで、市場に対しての販売単価の交渉が有利になります。(出荷量が少ない産地より、高単価で取引されます)
各市場からは、品質と味と日持ちが良いということで、出荷量を増やしてほしいとの要望があるくらい、評判が高いミニトマトを出荷しています。
Q28:新規就農対策の対象はミニトマト以外にありますか。
当町の新規就農対策の対象作物は、施設園芸(花き・ミニトマト)に限定しています。
Q29:対象が限定されているのはなぜですか。
「初期投資が比較的安く、地域として栽培技術が確立されており適切な指導ができる」、「価格が安定しているので、確実に所得が確保でき、かつ営農計画が作成しやすい」といった理由のため、作物を限定しています。
ちなみに、土地利用型の畑作(麦・大豆・じゃがいも等)では、広大な農地が必要であり、大型の農業機械も導入しなければならず、初期投資が多額となります。初期投資を考えると施設園芸が最も新規参入しやすいことから、多くの市町村が推奨しています。
Q30:対象以外の作物で研修を受けることはできますか。
施設園芸(花き・ミニトマト)以外の作物では適切な指導をできる体制が整備されていないので、研修はできません。
Q31:対象以外の作物を生産している農家はいますか。
生産者は、自家用として色々な野菜を栽培してはいますが、収益を目的として栽培するものとしては、施設野菜(小松菜、ほうれんそう、レタスなど)となっており、これについては、ハウス団地研修時に栽培することができます。
ただし、農地の大半が牧草地という地域柄、露地野菜については、直売所で販売する程度の少量生産に限られ、出荷用についてもほとんど栽培されておりません。
Q32:冬でもビニールハウスを使うことはできますか。
一般的に雪が多い市町村では、冬期間はビニールを剥がす必要がありますが、新ひだか町は降雪量が少ないので、ビニールハウスを通年で使用できます。
Q33:冬期間の栽培は可能ですか。
メインのミニトマトの作付けがない時期(11月中旬~2月上旬)には、葉物野菜を栽培することができますし、他業種のアルバイトをすることも可能です。
単身の方はアルバイトしている方もいますが、大半は、葉物野菜を栽培するか、完全に休養するかのどちらかです。どうするかは個々の経営判断になります。
また、葉物野菜は、あくまでも収入を多少補完できる程度の位置づけとなります。
Q34:就農時の規模はどの程度を計画すればよいですか。
新規就農者の経営モデルとしては、夫婦世帯でビニールハウス12棟の整備を想定しています。
Q35:初期投資費用はいくら必要となりますか。
初期投資としては、ビニールハウス、農業機械、電気・水道設備(井戸含む)、農地購入・整地等の整備で総額約5,000万円、そのうち補助総額は約2,000万円(整備内容によって補助率が違います。なお、農地購入費は補助対象外です)を見込みます。
初期投資額5,000万円-補助金2,000万円=自己負担額3,000万円となります。
ただし、中古ハウスが調達できた場合は、初期投資額を圧縮することができます。
Q36:自己負担額3,000万円はどのように準備すればよいですか。
資金の借入制度がありますので、そちらをご利用いただいています。
(1)青年等就農資金(無利子・無担保・限度額3,700万円)
農地購入費以外の自己負担額分を借入し、17年間以内で返済することになります。
(2)経営体育成強化資金(利子1.6%前後・限度額1,500万円)
農地購入費の自己負担額分を借入し、25年間以内で返済することになります。
Q37:初期投資についてもっと詳しく知りたい場合はどうすればよいですか。
初期投資費用の詳細については、オンライン相談会や新・農業人フェアなど、直接相談した際に、ご説明いたします。
Q38:新ひだか町で栽培されている作型を教えてください。
当町のミニトマト栽培は、同じハウスで年2回収穫する作型(促成栽培+抑制栽培)と、年1回収穫する作型(中抑制:無加温)があります。
年2回収穫は当町で主流となっている特殊な栽培方法で、他の地域ではハウス1棟で年1回収穫する作型が主流となっています。
就農初年度は、4月から営農開始となるため年1回収穫する作型です。2年目からは年2回収穫に移行できますが、昨今の資材・燃料価格の高騰を考慮し、2年目以降でも1回収穫(中抑制)の作型をベースに営農計画を作成することも可能です。
Q39:それぞれの作型における収入がどの程度見込まれるのか教えてください。
年1回収穫の場合、ハウス1棟あたりの販売額約100万円×所得率35%=約35万円となります。
年2回収穫の場合、ハウス1棟あたりの販売額約150万円×所得率30%=約45万円となりますが、促成栽培のため温風ボイラーの導入が必要になります。より燃料費がかかるので、運転資金の確保が必要になります。
お問い合わせ
新ひだか町農業担い手育成支援協議会
(事務局:産業建設部農政課)
電話:0146-33-2113
(事務局:産業建設部農政課)
電話:0146-33-2113