先輩方への恩返し-ミニトマト就農者 川田さん-
更新日:2022年10月27日
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先輩方への恩返し-ミニトマト就農者 川田さん-
ミニトマトの新規就農者である川田さん。営農を開始してから約2ヶ月を経過しました。当初は4月に就農する予定が2月に発生した大雪災害の影響でハウスが倒壊し、就農が遅れました。
「被害を受けて、当初借りる予定だったハウスが倒壊してしまったので、新設するための資金が負担になってしまい、大変でした。雪で潰れてしまったハウスも災害の前に修繕していたので、その費用が無駄になってしまったことも経済的に大きかったです。」
川田さんは単身での就農であったため、災害の発生直後は復旧作業も思うように進まなかったと言います。そんな時にボランティアの方々による支援がありました。
「ボランティアの皆さんからの支援は非常に有り難かったです。一人でやっていることなので作業も進まないですし、気持ち的にも心が折れそうなときに多くの方に支援に来てもらったことは作業面も、気持ちの面でも後押ししていただきました。」
また今回の災害からの復旧には、先輩新規就農者の方たちの支援もありました。
「近隣の先輩方は新規就農した方が多くいらしたので、色々な面でかなり助けていただけました。皆で協力して作業をしたあとに、先輩に昼食を食べさせてもらったこともあったんです。こうやって協力し合える体制が既に整っていたということも、心強かったですね。」
現在のハウスの様子。新設したハウスの前で語る川田さんからは意志の強さを感じます。
災害の発生から半年以上が経ちました。川田さんの圃場では新規就農してから初めてとなる、立派なミニトマト達が収穫されています。
「収穫作業は始まっているんですが、正直ギリギリなところです。特に労働力が不足していて、本当は5人のパートさんが欲しいところですが今は2人のパートさんで作業しているところです。」と現状について話してくれました。
また将来については「まずはミニトマトで生計を立てなければならないと思っています。それが第一の目標です。多くの先輩方が築き上げてきた新ひだか町産のミニトマト「太陽の瞳」の市場価値を高めるようなミニトマトづくりをしていきたいです。」
ハウスの中では初めて収穫を迎えるミニトマトが実っていました。
最後に川田さんは独身でいらっしゃいますが、お嫁さんについてはどう考えていますかとの質問には、
「大募集しています。もちろんです。25歳から35歳までだと嬉しいです(笑) お問い合わせは町の農政課までお願いします!」とミニトマト生産並みの情熱を見せてくれました。
柔らかな物腰で好青年という印象をお持ちの川田さん。きっと将来のミニトマト生産における大きな担い手となってくれると思います。
「自分は途中から入ってきてビニールハウスも土地も先輩農家さんからお借りしてやっているので、市場評価の向上に繋がるようなミニトマトを作って、皆さんに恩返しをしたいです。」
そんな川田さんの恩返しの第一歩となるたくさんのミニトマトが陽の光に照らされて輝いていました。
<取材日 平成30年 8月27日>
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