シベチャリチャシ跡とは
更新日:2022年6月2日
立地・形態
シベチャリチャシ跡は、静内川左岸の台地の突端(標高83m、沖積地との比高差77m)に築かれた丘先式(きゅうせんしき)チャシで、シャクシャインのチャシといわれています。静内川に臨む断崖上にあり、静内市街地はもとより太平洋や日高山脈が一望できます。

シベチャリチャシ跡遠景(静内川に臨む)

シベチャリチャシ跡遠景(静内川に臨む)
遺構
地上に表出している遺構は壕(ごう)と郭(くるわ)です。壕は1条で上幅約10m、深さ約1.5m、長さ約50mを測ります。この壕の外側(東)に、さらに2条壕があり、もとは三重の壕であったといわれていますが、現況では確認することができません。郭の面積は約1,300平方メートルです。

シベチャリチャシ跡の遺構

シベチャリチャシ跡の壕(ごう)

シベチャリチャシ跡の郭(くるわ)

シベチャリチャシ跡の遺構

シベチャリチャシ跡の壕(ごう)

シベチャリチャシ跡の郭(くるわ)
発掘調査
昭和38(1963)年、昭和44(1969)年、昭和62(1987)年、平成15(2003)年に、静内高等学校文化人類学研究部や静内町教育委員会(当時)によって発掘調査され、柵列(さくれつ)もしくは櫓(やぐら)に使用されたと思われる柱穴(ちゅうけつ)、鉄器、漆器、陶磁器、布などを伴う竪穴状の遺構、焼土(しょうど)、骨角器、シカの四肢骨(ししこつ)、メカジキの吻(ふん)、サケ科の脊椎骨(せきついこつ)などが発見されています。
また、現存する壕が、もとは2条でシャクシャインの戦い前後に1条に改修されたこと、その外側(東)に、言い伝えのとおり壕状の遺構があることが確認されています。

鉄器、漆器、陶磁器、布などを伴う竪穴状の遺構(1963年調査)

柱穴や焼土、動物依存体などの検出状況(1987年調査)
また、現存する壕が、もとは2条でシャクシャインの戦い前後に1条に改修されたこと、その外側(東)に、言い伝えのとおり壕状の遺構があることが確認されています。

鉄器、漆器、陶磁器、布などを伴う竪穴状の遺構(1963年調査)

柱穴や焼土、動物依存体などの検出状況(1987年調査)
お問い合わせ
教育委員会教育部 文化振興課 博物館・アイヌ政策係
電話:0146-42-0394